移民史料館=「サンタナ先生」出版記念会=最初のブラジル人日本語教師の生涯
日伯130周年を記念し、ブラジル日本移民史料館は、グスタボ・タニグチ氏の著書『Santana Sensei ― Professor de Língua Japonesa』の出版記念会を20日(木)16時から同館8階の「斉藤広志記念室」で行う。日本語教育に生涯を捧げ、多くの門弟を育てたサンタナ先生の歩みをたどる一冊で、日本語普及の歴史を知る貴重な資料として注目されている。
ジョセ・サンターナ・ド・カルモさん(1906―1972年)は最初のブラジル人日本語教師、数少ない戦前からの公証翻訳人として活躍した。バイア州に生まれて仕事を求めて1921年にサンパウロ州アラサツーバに移り、アリアンサ移住地の日本人耕地で働くうちに日本語を覚え、1930年代末から教師になった。1967年、日本移民60周年記念でご来伯された皇太子殿下ご夫妻の歓迎会がパカエンブー競技場で開催された際、彼がブラジル側の歓迎の辞を日本語に通訳した。
当日は著者による紹介のほか、参加者が先生の業績を共有する交流の場も設けられる予定だ。








