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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(89)

2025年1月22日

 邦人生産の綿は殆ど日本へ輸出され、米国産の市場を侵食することはなかった様である。
 なお、平生は訪伯時、宮坂国人と(海外移住組合連合会の現地機関)ブラ拓の経営方針を再検討した。平生自身は大統領による憲法の排日項目の修正に未練を残していた。
 が、宮坂は、日本移民の新たな受入れ国を探すことを提案、平生も最終的には、これを了承した。
 新たな受入れ国は間もなく、近くに見つかった。パラグアイである。一九三六年、宮坂は、そこにブラ拓職員を派遣、ラ・コルメナ移住地の建設に着手させた。

 排日法、その後

 一方、憲法の排日項目の施行細則の公布は遅れた。
 しかし、...

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