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リオ市=猛暑で患者の死亡率上昇=40度4時間で50%増

2025年1月31日

猛暑のリオ(FernandoFrazao/Agencia Brasil) 夏の極度の暑さが死亡率を高めているとの研究結果をリオ市市役所が発表した。29日付G1サイト(1)が報じている。
 レブロンにある地域緊急医療機関(CER)主任ディレクター、ベルジェル・エリアス・ギマリャンエス氏は、「10月以降、猛暑が原因で運ばれてきた患者1500人を観察してきた。主な症状はめまい、頭痛、下痢、嘔吐、吐き気、視界の揺らぎで、やけども含まれる」との言葉で、暑さによる疾病について報告した。
 リオ市市役所が発表した研究は、2012年から24年にかけての1年半の間にリオ市内で起きた自然死約46万6千件超を研究、解析したもので、自然死と死亡した日の気温との間に関係があることが確認されたという。
 それによると、気温が40度以上のところに4時間以上いた場合、高血圧や腎不全、糖尿病、アルツハイマー病を患っている高齢者の死亡率が50%上昇することが判明した。それは高温によって、体内ですでに弱りつつあったタンパク質が変化し、体内で炎症を引き起こす物質を放つためだ。それによって必須ミネラルが失われ、ショック状態に落ちると、いくつかの臓器が損傷する。また、体温調整のために血液が体の末端まで送られるため、血圧が下がり、腎臓や肺、心臓の機能が低下するという。異常な高温にさらされることは健康な人にとってもリスクとなる。
 2023年11月18日、リオ市で行われたテイラー・スウィフトのコンサートでは23歳の女性が熱中症で亡くなって話題となったが、リオ市では同日、高齢者151人が、猛暑が引き金となった何らかの疾病で亡くなっていたという。


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