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大統領選世論調査=ルーラが首位を維持=有力候補にグスタヴォ・リマ

2025年2月4日

左から、ルーラ大統領、タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事、グスタヴォ・リマ氏、パブロ・マルサル氏(3日付SBTニュースの記事の一部)
左から、ルーラ大統領、タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事、グスタヴォ・リマ氏、パブロ・マルサル氏(3日付SBTニュースの記事の一部)

 3日に発表されたジェニアル/クエスチによる2026年大統領選の投票意向調査によると、現職のルーラ大統領(労働者党・PT)は、第1次、および決戦の両投票において、全野党候補者に勝利する可能性が高いことが示された。Pix課税を巡る混乱により、ルーラ氏の支持率は低下したものの、選挙戦では依然として優位に立っている。また、歌手のグスタヴォ・リマ氏(無所属)が最も接戦を繰り広げ得る候補者として浮上していると、同日付オ・グローボ紙(1)(2)(3)などが報じた。
 同調査は、1月23〜26日に16歳以上の国民4500人を対象に行われ、誤差は上下1%ポイント、信頼度は95%だ。
 第1次投票のシナリオは四つ用意されており、ルーラ氏は、右派の有力候補とされるタルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(共和者・RP)、グスタヴォ・リマ氏、パブロ・マルサル氏(労働刷新党・PRTB)、シロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)、エドゥアルド・ボルソナロ下議(自由党・PL)など、いずれの候補者に対してもリードしている。なお、ジャイール・ボルソナロ前大統領(PL)は出馬資格を剥奪されており、同調査には含まれていない。
 エドゥアルド氏が不在の場合の支持率は、30%のルーラ氏以下、タルシジオ氏13%、リマ氏12%、マルサル氏11%、シロ氏9%、ミナス・ジェライス州のロメウ・ゼマ知事(ノヴォ)とゴイアス州のロナルド・カイアド知事(ウニオン)各3%で続いた。
 また、タルシジオ氏が不在の場合は、ルーラ氏が28%で首位、リマ氏とマルサル氏が各12%、エドゥアルド氏が11%、シロ氏が10%、ゼマ氏が5%、カイアド氏が3%の支持を得た。
 タルシジオ氏とエドゥアルド氏が不在の場合は、ルーラ氏が32%の支持を集め、リマ氏13%、マルサル氏14%、シロ氏12%となった。さらに、タルシジオ氏、エドゥアルド氏、マルサル氏の3者が不在のシナリオでは、ルーラ氏は33%を獲得し、リマ氏が18%、シロ氏が13%だった。
 決戦投票においても、ルーラ氏はすべての対戦相手に対して勝利する見込みが強い。ルーラ氏とリマ氏が対決した場合は、ルーラ氏41%に対し、リマ氏は35%だったが、この差は他の候補者と対決する場合と比べ、最も小さかった。
 リマ氏は年初に大統領選への立候補の意向を表明し、ボルソナロ前大統領を始めとする政界に大きな驚きを与えた。実際の出馬には政党所属が義務付けられているため、リマ氏は多くの政党から誘いを受けている。ボルソナロ氏からはPLへの参加を呼び掛けられており、もし2026年の上院選に出馬することに同意すれば、PLの門戸が開かれていることが伝えられた。
 調査結果には、各政治家に対する拒絶率も示されており、ルーラ氏に対する拒絶率は支持率を上回った。調査対象者の49%は、ルーラ氏を知っているが投票しないと回答し、47%は同氏に投票すると答えた。残りの4%は、ルーラ氏を知らないと述べている。
 一方、ゼマ氏とカイアド氏は認知度が低く、各々、68%と62%の有権者が彼らを知らないと回答した。リマ氏は認知度が高いものの、50%の有権者が彼には投票しないと回答。また、エドゥアルド氏の拒絶率は55%に達しており、調査対象の中で最も高い数字となった。


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