サンパウロ市=3月に入って最初の豪雨=1人が死亡、大規模停電も

12日、サンパウロ市で強い雨が降り、倒木で1人が死亡、17万世帯で停電が起きるなど、被害が広がった。同日付G1サイト(1)(2)が報じている。
雨は16時頃から降り始めた。市の非常事態管理センター(CGE)は東部、北部、西部、中央部に注意を促す警報を出したが、とりわけ西部で強く降った。西部のブタンタンやピニェイロス、東部のイタケラなどでは16時から18時にかけて雹(ひょう)も降った。
また、暴風も吹き荒れ、北部のカンポ・デ・マルテ空港やサンターナ地区、中央部セーでは時速60キロ以上の風が観測された。
また、17時30分現在で17万3700世帯での停電が報告された。復旧は遅れ、23時になっても電気が戻らない家庭が13万7544世帯あった。
市中央部のセナドール・ケイロス大通りでは大木が倒れ、通りかかったタクシーを直撃。この事故で、運転手のエルトン・フェレイラ・デ・オリヴェイラさん(43歳)が亡くなった。乗客2人は生きながらえたが、近隣の7月9日病院に運ばれ、治療を受けている。この日は150件以上の倒木の報告が消防署に寄せられた。
サンパウロ市では2月後半からカーニバルの期間にかけて猛暑が続き、雨も降っていなかったが、週の変わり目あたりからは寒冷前線接近で、雨が降りやすくなっている。気象予報サイト「クリマテンポ」(3)によると、サンパウロ市の天気は15日頃まで不安定な状態が続く見込みで、強い雨に対する警戒が呼びかけられている。