ウゴが卓球W杯で優勝=アジア、欧州以外で初

マカオで開かれていた卓球のワールドカップ(W杯)男子シングルスで、ブラジルのウゴ・カルデラノが優勝し、ブラジルはもちろん、アジア、欧州以外で初のメダル獲得と19、20日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
ブラジル初かつ、アジアや欧州諸国以外の国では初のメダル獲得は、19日の準決勝への進出が決まった時点で決まった。
世界ランキング5位のウゴは準々決勝で同ランキング3位の張本智和(日本)と対戦。第1ゲームは落としたが、その後の4ゲームを連取し、ゲームカウント4対1で勝利。W杯では3位決定戦がないため、ここでブラジル初、アジアや欧州以外の国でも初のメダル獲得が確定した。
準決勝では世界ランキング2位の王楚欽(中国)と対戦。近年は5回の対戦で4敗していた相手に第1ゲームを14対12で先取したが、第2~第4ゲームを連取され、後がなくなった。だが、第5ゲームから2ゲームを連取。第7ゲームも12対10でとり、決勝に駒を進めた。
決勝では世界ランキング1位の林詩棟と戦い、第1ゲームを6対11で落としたが、その後は11対7、11対9、11対4、11対5で連取し、優勝した。
ルーラ大統領はウゴの優勝後、連邦政府の選手育成プログラムで15年間支援を受けてきたウゴを称賛し、「世界の上位選手48人が参加する大会で、米州大陸初の決勝進出と優勝を決めた」とSNSに投稿した。この大会での中国人以外の選手の優勝はドイツ人選手が優勝した2017年以来で、ウゴ本人にとっても準々決勝に進出した2019年を上回る好成績となった。