セレソン監督=CBFがアンチェロッティ断念=再びジェズス氏に方向転換

ブラジル・サッカー連盟(CBF)は代表(セレソン)監督を要請していたレアル・マドリッド監督でイタリア人のカルロ・アンチェロッティ氏との交渉を打ち切ったことが明らかになった。4月29日付CNNブラジル(1)が報じている。
CBFは2023年からセレソン監督にアンチェロッティ氏を迎えることを第一希望としていたが、この話は2024年初頭に一度たち消えとなった。
だが、レアルが優勝を目指していた欧州チャンピオンズリーグ、スペイン国王杯で続けて優勝を逃したことで、アンチェロッティ氏のレアル解任が決定的となり、アンチェロッティ氏自身もセレソン監督受諾に前向きになっていると報じられていた。
だが、4月29日にアンチェロッティ氏とレアルとの間で行われた会合で風向きが変わった。アンチェロッティ氏はレアルが同氏を解任する場合に受け取れることになっている2026年までの契約金の一部を要請したが、レアル側は「セレソン監督を引き受ける場合は払わない」としたためだ。
CBFとしては、2023年に同氏から監督受諾の結論を先延ばしされた経緯があり、W杯南米予選の次節が6月に迫っていることから、「これ以上は先延ばしできない」として、アンチェロッティ氏のセレソン監督就任を断念することになったという。
別の報道では、アンチェロッティ氏がサウジアラビアのチームから巨額のオファーを受け取ったとの説も出ている。
これで、CBFは現在サウジアラビアのアル・ヒラルを指揮するポルトガル人のジョルジェ・ジェズス氏を監督に迎えるべく、方向転換した。ジェズス氏はこれに関し、CBFが予てからセレソン監督を熱望している自身を第一候補に考えなかったことへの不満を語っており、CBF側の誠意を求めている。