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ルーラ=カナダ新首相に祝意表明=貿易協定に意欲、共闘姿勢

2025年5月1日

続投が決まったマーク・カーニー・カナダ首相(Foto:MarkJCarney/Fotos Públicas)
続投が決まったマーク・カーニー・カナダ首相(Foto:MarkJCarney/Fotos Públicas)

 4月29日付ポデール360など(1)(2)(3)によると、ルーラ大統領は同日、カナダ総選挙で自由党を勝利に導いたマーク・カーニー首相に祝意を表すとともに、メルコスルとカナダ間の貿易協定進展に意欲を示した。また、気候変動対策をはじめとする相互の関心分野において、両国の協力関係を一層強化すべきであるとの認識を示した。
 ルーラ氏は声明の中で、「両国関係の強化と民主主義の発展のために共に取り組んでいきたい」と述べ、「我々は人権促進と保護、ならびに気候変動への対処といった、相互に関心を有する分野において、協力関係を深化させたいと考えている。メルコスルとカナダとの間での貿易協定交渉を前進させ、交流を多様化し、拡大させることに関心を持っている」と付け加えた。
 ブラジルとカナダは、長年にわたり、堅固な投資関係を築いており、2024年には両国間の貿易総額が91億米ドルに達した。両国は複数の二国間協力の枠組みを維持しており、とりわけ、教育分野における連帯が最も活発な分野の一つとして注目されている。カナダは、海外留学先として最も多くのブラジル人学生を受け入れている。
 一方、メルコスルとカナダは2018年に貿易協定に関する交渉を開始したものの、現在はそれらの協議は中断されている。だが、トランプ氏が米大統領に返り咲いたことにより、二国間協定の強化が改めて必要とされる情勢となった。トランプ氏は、通商分野において対立的な姿勢を隠さず、外国製品の流入を防ぐために関税の壁を上げることをいとわない。こうした政策は世界各地に広範な影響を及ぼしている。
 カナダはトランプ氏の政策によって深刻な影響を受けている国の一つで、メルコスルとの協定は米国への過度な依存を緩和する手段となり得る。商業的観点から見て、米国は次第に「信頼しがたいパートナー」と見なされつつあるためだ。
 同様に、ブラジルもトランプ氏が仕掛けた貿易戦争による影響を受けており、世界市場へのアクセス拡大を模索している。その中で、メルコスルは、ルーラ氏が国際貿易におけるブラジルの存在感を高めるための重要な手段の一つとなっている。欧州連合(EU)との協定はトランプ氏の政権復帰を受けて新たな活力を得ており、中国との関係も強化されつつある。
 今回のカナダ総選挙における自由党の勝利は、米国の脅威を全面に打ち出した選挙戦略によるものだった。数カ月前までは、ピエール・ポワリエーヴル氏が率いる保守党がトルドー政権の後を継ぎ、政権奪還を果たすことが確実視されていた。だが、トランプ氏の再登場と、それに伴う関税措置やカナダへの併合を示唆するような攻撃的な言動が状況を一変させ、カナダ国内に愛国的な機運を呼び起こし、それがカーニー氏への支持拡大につながったとされている。


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