機械設備業界の売上増加=15・2%増675億レ

機械設備業界の第1四半期の売上は、昨年同期を15・2%上回る675億レアルに達したと、4月30日に機械装置工業会(Abimaq)が発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
国内販売による収益は516億レで、昨年同期より18%増えた。
同工業会では、第1四半期の業績は、上半期の売上が好調であることを裏付けるとする一方で、金融引き締めとマクロ経済環境の厳しさが増すことで、下半期は現在以上の困難に直面する可能性があると警戒している。
なお、輸出は昨年同期比で5・8%減の27億ドルで、国産の機械や設備の主な輸出先である北米への輸出が減ったことが響いたという。
具体的には、米国向けが30・2%、メキシコ向けが30%、カナダ向けは27・2%減少したが、欧州と南米向けの輸出は、各々、16・1%と12・9%成長した。
南米で最も輸出が増えたのはアルゼンチンで、農業機械と建設用機械を中心に59・3%増えた。また、中国向けの輸出は203・1%増し、輸出全体の3・1%を占めた。昨年同期は1%だったから、著しい伸びで、中国は同部門で6番目の輸出相手国となった。
機械設備の輸入額は78億ドルで、昨年同期を12・9%上回った。第1四半期の中国の参加は34%で、昨年同期比で30・2%増を記録しただけでなく、米国やドイツなどの伝統的機械設備メーカーを追い抜き、機械設備の供給の主要拠点としての中国の強化を示した。中国の進出は、ブラジルや世界の資本財市場の動向に直接的な影響を与えている。