霊媒師ジヴァルド死去=慈善事業でも知られる

ブラジルを代表する霊媒師で宗教界リーダーの一人だったジヴァルド・フランコ氏が13日に亡くなった。98歳だった。
1927年にバイア州のフェレイラ・デ・サンタナに12人兄弟の末っ子として生まれた同氏は、1943年に小学校の教職資格を取ったが教師にはならず、年金扶助協会職員となり1980年の退職まで務めた。
その傍ら、子供の頃から霊が見える能力のあった彼は霊媒師としての活動を1947年に始め、1952年にバイア州サルバドールに貧しい子供や若者を支援するための慈善団体を設立した。これが後に彼の代名詞的存在「マンソン・ド・カミーニョ」に発展する。
ジヴァルド氏は、自身曰く、精霊ジョアンナ・デ・アンジェリスの言葉を描写したとされる著書を200冊以上発表。それらは世界の多くの国で出版され700万部以上の売り上げを記録。国内の2千市以上を訪れ1万2千回以上の集会を行い、60カ国以上を訪れている。
こうした実績によりジヴァルド氏は霊媒師としてはシコ・シャビエル(1910〜2002年)の後継者と見なされるようになっていた。マンソン・ド・カミーニョで、毎日約2千人の低所得者層の子供への慈善事業でも有名だった。
晩年は保守主義に転じ、ラヴァ・ジャット作戦やボルソナロ前大統領の熱心な支持者となり、2023年1月8日の三権中枢施設襲撃事件の際に襲撃者を擁護して物議を醸していた。
2024年11月に膀胱癌が発覚するなど、最近は体調を崩していた。(1)