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中銀=「忘れられた金」91億レ=返還手続きを呼びかけ

2025年5月15日

「忘れられた金」は91億3千万レアルに達している(© Marcello Casal JrAgência Brasil)
「忘れられた金」は91億3千万レアルに達している(© Marcello Casal JrAgência Brasil)

 中銀は13日、金融機関から引き出し忘れた「忘れられた金」が、3月時点で総額91億3千万レアルに上ると発表した。うち個人4213万3520人の69億4千万レと、法人430万668社の21億9千万レを占めると同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
 中銀発表によると、これまでに返還された資金は累計で100億2千万レ。その内訳は、個人2699万9562人に対する73億9千万レ、法人269万2387社に対する26億2千万レ。
 「忘れられた金」の有無は、中銀が提供する「受取可能資金システム(SVR)」で確認できる。このシステムは、個人や法人が、銀行をはじめとする中銀監督下の金融機関に残された未請求資金の存在を照会し、返還申請を行うためのプラットフォームだ。
 利用は無料で、専用ウェブサイト(https://valoresareceber.bcb.gov.br/publico)にアクセスし、個人の場合は納税者登録番号(CPF)と生年月日、法人の場合は全国法人登録台帳(CNPJ)と会社設立日を入力することで確認が可能。閉鎖済みの法人や、死亡した個人に係る資金についても、必要情報を入力することで照会が可能。
 資金の返還申請は、資金を保有する金融機関に直接連絡して行う方法と、SVRを通じてオンラインで申請する方法の二通りが用意されている。後者を利用する場合には、連邦政府公式ポータル「gov.br」のアカウントが必要で、アカウントは「シルバー」または「ゴールド」の認証レベルで、二段階認証が有効化されている必要がある。その上で利用者は即時決済システムPixにおいて、自身の登録済みキー(ランダムキーは除く)を選択し、資金の返還を受ける。
 当初、資金の返還申請の期限は24年10月16日とされ、期日を過ぎると国庫に組み込まれことになっていた。だが、財務省はこの決定を見直し、返還申請に期限を設けない方針に変更した。


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