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A型インフルエンザ=高齢者の主要な死因に=子供でも3大原因の一つ

2025年5月20日

インフルエンザの予防接種キャンペーンのポスター(© Tomaz Silva/Agência Brasil)
インフルエンザの予防接種キャンペーンのポスター(© Tomaz Silva/Agência Brasil)

 オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が15日に発表したInfoGripeの速報によると、重症急性呼吸器症候群(SARS、ポ語ではSRAG)で亡くなった高齢者の大半はA型インフルエンザに感染していたことが分かったと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 InfoGripeは風邪様の症状を呈する病気全般に関する調査報告書で、5月4~10日の入院患者数や死者数を長短期(6週間と3週間)で比較、分析した結果、高齢者がSARSで死亡した場合の死因はA型インフルエンザが最多となり、新型コロナ(Covid19)がそれに続いた。
 また、中南部と北部、北東部ではA型インフルエンザでSARSを起こし、入院した高齢者が増えている。発生率は中程度から高程度だ。
 なお、SARSによる幼児の死亡率は高齢者の死亡率と似ているが、幼児の場合、SARSによる死者は呼吸器合胞体ウイルス(VSR、RSウイルス)によるものが最も多く、以下、ライノウイルス、A型インフルエンザと続くという。
 専門家は、中西部と南東部の一部の州ではVSRによる幼児のSARS症例数が減少または減少に転じる兆候が見られるとしているが、InfoGripe担当のタチアナ・ポルテラ調査員は、これらの地域でのSARS発生率は現在も高く、VSRによるSARSの症例数が減少または減少に転じたと気を許し、当該地域での警戒を解くのは早すぎると警告している。
 同氏は、A型インフルエンザがSARSによる高齢者の死因の1位であることや子供がSARSで死亡した場合の3大原因の一つであることと共に、SARSによる入院患者や死者は長短期どちらで見ても増加傾向にあると警告。これらの年齢層の人は速やかにインフルエンザの予防接種を受けることと、医療機関などではマスクを使うことを推奨。InfoGripeの担当者達は、予防接種は入院例や死亡例の発生を防ぐための安全かつより効果的な方法だと強調している。
 報告書によると、幼児のSARSの原因はVSRが最多だが、青年、成人、高齢者はA型インフルエンザによるものが最多だ。また、27の連邦自治体中15は発生率や感染リスクが高く、長期的に見て増加傾向にあるが、アマパー、連邦直轄区、エスピリトサント、ゴイアス、パラー、セルジッペ、マラニョン、リオ・グランデ・ド・ノルテの八つでは長期的な増加傾向は見られないという。


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