文学アカデミー=詩人のブリット氏永久会員に=同日は別の会員死亡で再欠員

22日、ブラジル文学アカデミー(ABL)で、詩人のパウロ・エンリケ・ブリット氏(73歳)が新たな永久会員に選ばれた。その一方で、永久会員だった人物が死去した。同日付G1サイト(1)などが報じている。
ブリット氏の会員選出は、会員番号30番を所持し、3月に亡くなったフェミニズム思想家のエロイーザ・テイシェイラ氏に代わるものだった。
ブリット氏はこの日の投票で22票を獲得。10票に終わった詩人のサルガード・マラニョン氏ら、他候補を抑えて会員に選ばれた。
ブリット氏は1951年にリオ市で生まれ、これまでに14冊の書物を発表。8冊が詩集、3冊がエッセイ、1冊が児童・青少年向けの本だ。彼の詩集は英語やスウェーデン語に訳されて出版されている。また、ポルトガルで出版された詩集もある。エッセイの「文学翻訳」はスペイン語に訳され、チリで出版された。
翻訳家としても知られており、詩の分野ではバイロン、小説ではディケンズ、ヴァージニア・ウルフ、トマス・ピンチョンなど、英語圏作家の作品を約120冊訳している。(2)
他方、同日は、永久会員番号33番の文法学者エヴァニルド・ベシャラ氏がリオ市の病院で多臓器不全で亡くなった。97歳だった。
ベシャラ氏は国内きっての文法学の権威として知られ、2001年に永久会員となった。生前は、リオ州立大学、フルミネンセ連邦大学、ポルトガルのコインブラ大学、ドイツのケルン大学などで教授および名誉教授を務めていた。(3)