ミナス州=市警が銀行融資詐欺を摘発=現・前管理職ら15人逮捕

ミナス州市警が22日、顧客や銀行自身に被害を与えていた銀行融資詐欺集団の容疑者15人を逮捕したと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。

組織犯罪、詐欺、マネーロンダリング(資金洗浄)、文書偽造、偽造文書使用などで逮捕されたのは、不正が行われていた銀行の管理職4人と前管理職2人を含む15人だ。中には、警官と共に勤務先の銀行まで行かされた容疑者もいた。
市警によると、マネージャー達は金融履歴が良い顧客(個人や法人)の納税者番号(CPFやCNPJ)を特定して詐欺の首謀者に渡していた。首謀者は偽造者を雇い、被害者の名前や納税者番号と詐欺関与を了承している偽顧客の写真を使って偽造文書を作らせると、それを使って融資を受けるための口座を開設し、偽顧客が引き出した金を分け合っていたという。被害者はこれにより、信用格付が下がり、住宅購入ができなくなるなどの心理的な損失を、銀行側は経済的損失を被っていた。
容疑者の1人は4カ月間で40の銀行口座を開設し、口座毎に10%の手数料を稼いでいた。このグループは銀行に2千万レアル以上の損害を与え、少なくとも100人の顧客のデータを悪用していた。裁判所は個人と法人の銀行口座97件の凍結も命じた。
警察は州都と内陸部の銀行や容疑者の自宅などで書類やコンピューター、携帯電話などを押収。ブラジル銀行、サンタンデール銀行、イタウ・ウニバンコ、ブラジル銀行連盟は、犯罪行為を批判し、犯罪者の特定と処罰のため、警察に協力していることなどを明言している。