リオ市=犯罪集団の脱獄犯が死亡=CVの武器提供の責任者

1日夜、リオ州最大の犯罪集団コマンド・ヴェルメーリョ(CV)の幹部の一人が銃で頭を撃たれて死亡した。同日付G1サイト(1)が報じている。
殺害されたのは、フィリップ・ダ・シルヴァ・グレゴリオ(通称プロフェソール)容疑者だ。2日午後現在も殺害された時の詳しい状況は入ってきていないが、少なくとも頭を銃で撃たれたことは確かだという。
市警によると、同件は自殺の可能性も高いと見ているという。それは、こめかみを1発撃たれただけだからだ。
プロフェソール容疑者は1日21時20分頃、リオ市北部のデル・カスティーリョ地区の救急診療所(UPA)に運び込まれた。警察はUPAから「麻薬の密売人が重傷を負って運びこまれた」との通報を受けたが、治療の甲斐もなく、死亡したという。
プロフェソール容疑者は2018年に脱獄後、リオ市北部のアレモン複合スラムに身を隠した上、歯の治療や植毛を行い、身元が割れないよう努めていたという。この5年間は同市西部でのCVの勢力拡大に必要な武器供給の責任を担うようになり、その地位を高めた結果、アレモン複合スラム内のファヴェーラ「ファゼンジーニャ」の首領になった。最後の3年間はそこを根城にして活動を続けていたが、最近は連邦警察から監視されていたという。