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下坂匡さん米寿祝い=親族や友人など100人が出席

2025年7月10日

誕生日ケーキの火を吹き消す下坂さん。左は親友の平尾さんと清美夫人
誕生日ケーキの火を吹き消す下坂さん。左は親友の平尾さんと清美夫人

 「カルモ・シモサカ」のオリジナル・ブランド・コーヒーを日本に輸出するなどして日系社会でも有名な下坂匡(ただし、福島県出身)さんの米寿(88歳)を祝福する記念パーティーが、6月7日午後6時からサンパウロ市リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで開催され、親族を中心に友人・知人など約100人が出席した。
 下坂さんは1955年12月、家族とともに18歳で渡伯し、サンパウロ州カフェランジャのコーヒー農園に入植。57年に同州ジャーレスに移転して自作農を行い、65年に清美夫人と結婚。2男1女に恵まれた。その後、74年、75年の大霜被害を転機にセラード地帯のカルモ・ド・パラナイーバに土地を購入し、80年代には大型機械を導入して「セラード・コーヒー」を栽培。88年からカルモ産の良質コーヒーを「カルモ・シモサカ」のブランド名で日本への輸出を開始するなど成功を収めてきた。
 米寿祝いは、子供や孫たちが中心となって開催され、最初に下坂家の歴史がスクリーンに上映された。引き続き、孫や親せきなど親族らが祝辞を述べ、長男のフラビオさん、長女のエミリアさん、次男のオズマールさんの3人が一人ずつ、父親への感謝の言葉を捧げた。
 友人代表としてあいさつした平尾健(たけし)さん(85、北海道出身)は、下坂さん夫妻と30年来の家族付き合いをしているという。夫婦連れで一緒に旅行に行った際の、下坂さんの亭主関白でありながら清美夫人に対する愛情溢れるエピソードをユーモアを交えて語り、会場からは拍手と笑いの声が上っていた。
 出席者は寿司・刺し身や洋食などの料理を楽しみ、互いのテーブルなどで歓談した。
 パーティーの締めくくりでは、金色のちゃんちゃんこを身に付け、帽子をかぶった下坂さんが登場。会場の前で誕生日ケーキの火を吹き消し、清美夫人とともにケーキカットを行うと、出席者からひときわ大きな拍手が送られた。


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