日本全国の逸品がサンパウロ市に集結=第2回ふるさといいもの展=盛況裏に閉幕、来年第3回へ
日本各地の特産品を一堂に集めた「第2回ふるさといいもの展」が、10日から13日までサンパウロ市サンパウロ・エキスポ2階の特設会場で開催された。ブラジルの輸入業者8社が出展し、日本全国47都道府県から104の食品や酒類のメーカーなどが参加、各地域の選りすぐりの逸品を披露した。
青森県からは、カネショウ株式会社の取締役副社長兼工場長を務める櫛引英揮さんが参加。「青森県はリンゴやニンニクがよく採れるところなので、それを使った加工品を持ってきています」と特産品をアピール。アップルアンドスナック株式会社の代表取締役、稲葉隆志さんは「ブラジルでもうちの商品が食べられるように頑張ります」と意気込みを語った。
宮城県からは、有限会社川口納豆の代表取締役、門傳英慈さんが、独自の技術で製造した納豆を紹介。「冷凍で乾燥させた納豆で、納豆菌は生きたままですので、これでブラジルの皆さんにもおいしく納豆を食べていただけます」と納豆を食べる習慣のないブラジル人にも受け入れられやすい商品を提案した。
神奈川県のブースを担当したarchの片山和子さんは、「柿の種や、おいしいお酒もご用意してます。横須賀名物の横須賀海軍カレー、鳩の形をした鳩サブレー、このような形で神奈川県をご紹介しております」と、多岐にわたる県の魅力を伝えた。
富山県からは、富山県観光推進局観光振興室国際観光課長の加藤友晴さんが高さ20メートルにもなる雪の壁がある車道を走るバスの写真を見せながら「これは春の景色なんです」と、富山の雄大な自然を活かした観光をPR。若鶴酒造は文久2年(1862年)から酒造業を営む砺波市の三郎丸蒸留所が誇る日本酒やウィスキーなどを紹介し、来場者の関心を引いた。
埼玉県からは、麻原酒造株式会社の清酒製造責任者、糸魚川有紀さんが「白ワインをベースにして梅の実を漬け込んだ白ワイン梅酒はブラジルの方に大変好評いただいています。まだブラジルには入っていないんですけれども、なんとか皆さまに届けられるように頑張っていますので、見かけた際にはぜひご購入の方よろしくお願いいたします」とブラジル市場への期待を語った。
NPO法人「埼玉農業おうえんしたい」の梶島邦江代表理事も「狭山のおいしいお茶を持ってきました。ぜひブラジルの皆さんにも味わっていただきたいです。よろしくお願いします」と、埼玉の誇るお茶をアピールした。
山口県酒造組合の代表者も「山口県は今年からデスティネーションキャンペーンが始まります。福の国、万福の旅の山口県、そして地酒もとてもおいしいですのでどうぞよろしくお願いいたします」と、酒と共に県の魅力を発信した。
秋田県からは、詩の国秋田株式会社の代表取締役社長、伊藤晋広さんが「KOJI CLEARという甘酒を持ってきました。甘酒は日本の伝統的な飲み物で、お水と、米と、米麴。三種類しか使っていません。ものすごい健康的な飲料になっています。お砂糖も使っていないので、かなり栄養価の高い飲み物です。疲れた時にぜひ飲んでください」と、健康志向の高いブラジル市場にマッチする商品を提案した。
次回の「第3回ふるさといいもの展」は、来年7月9日から12日までの4日間開催される予定だという。