クエスチ世論調査=ルーラが大統領選優勢に=トランプ関税が追い風に

クエスチ社が行った2026年の大統領選の最新調査で、ルーラ大統領が支持率を伸ばし、優位に立っている。トランプ米大統領のブラジル製品に対する50%関税が有利に働いたと見られている。16日付G1サイトが報じている。
今回の調査は、10~14日に全国の16歳以上の有権者2004人を対象に行ったものだ。
シミュレーションでは、対立候補をボルソナロ氏と「ミシェレ夫人」「タルシジオ・デ・フレイタス聖州知事」「前大統領三男エドゥアルド氏」にしているが、一次投票のシミュレーションでの4人の支持率は、それぞれ、26%、19%、15%、15%にとどまった。他方、ルーラ氏の支持率は32%、30%、32%、31%だった。
ルーラ氏は決選投票のシミュレーションでも、ボルソナロ氏に43%対37%、ミシェレ氏に43%対36%、タルシジオ氏に41%対37%、エドゥアルド氏に43%対33%と、全ての場合で優位に立った。前回5月の調査ではボルソナロ氏とタルシジオ氏に対しては同率引き分けだった。
調査が行われたのはトランプ大統領が50%関税を宣言した翌日以降であったことから、この措置がルーラ氏に有利に働いたことが示されたことになる。
なお、他の候補の支持率は、一次投票のシミュレーションで3位だった中道左派の出馬常連シロ・ゴメス氏が8〜10%、4位でパラナ州知事のラチーニョ・ジュニオル氏が6〜7%、5位でゴイアス知事のロナウド・カイアード氏が3〜5%だった。(1)