満開の桜で友好の節目祝う=第45回カルモ公園桜祭り=ヌネス市長「日伯の絆は重要」
第45回カルモ公園桜祭りが、7月25日(金)から27日(日)、そして8月1日(金)から3日(日)の期間、サンパウロ市東部イタケラ区のカルモ公園で無料開催されている。ブラジル桜イペー連盟(矢野ペドロ会長)とサンパウロ市が共催するこの祭りの開幕式が、27日の日曜日の正午に執り行われた。
小田セルジオ氏が司会を務め、ブラジルと日本の各機関の要人や政治家が登壇した。
矢野ペドロ会長(92歳)は歓迎のスピーチで、「この偉大な文化遺産である桜の文化を残してくれた先駆者たちに感謝する。そして、私たちの祖先と、桜祭りの実現のために支援してくれた他のすべての民族の人々にも感謝する」と述べた。
在サンパウロ日本国総領事館の服部大輔領事は、「美しさと再生の象徴である桜は、生命の繊細さを静かに思い出させるように私たちの目の前で咲き誇っています。ここブラジルでは何世代にもわたって日伯を結びつけてきた絆の強さも意味しています。サンパウロ市の人々に愛されるこの祭りが、両国民と文化の調和の象徴として、毎年桜が咲き誇るように盛大に開催されることを願います」と語った。
イタケラ副区長のラファエル・リモンタ氏は「祭りの最初の2日間で12万人以上がカルモ公園を訪れ、この日曜日(27日)にはさらに15万人以上の来場が予測されており、最初の週末で30万人近くの来場者が予想される」と述べた。
サンパウロ市のリカルド・ヌネス市長は「これほど素晴らしい、組織化された祭りが、本日ここにいる15万人以上の人々に雇用、収入、喜びを生み出しているのを見ることができて嬉しい。ブラジルと日本の友好条約130周年、そして日本移民117周年を祝うこの機会を誇りに思う。この絆は非常に重要であり、4千本の桜の木が多くの人々を惹きつけ、サンパウロ市とコミュニティとの関係を強固にする美しい祭りである」と述べた。
式典では鏡開きが行われ、野村アウレリオ氏の音頭で「万歳、乾杯、サウーデ」の唱和とともに祝杯が挙げられた。
開会式の終了後、ヌネス市長は、桜祭りが開催されるカルモ公園の桜の森に植えられた桜の木の一本に識別プレートを取り付けた。
来場者は、太鼓の演奏や民俗舞踊のパフォーマンスを鑑賞できるほか、プラネタリウムでのイベントや桜の森でのアクティビティにも参加できる。フードコートの屋台では、焼きそば、手巻き寿司、天ぷら、餃子などの代表的な料理が提供される。金曜日は午前11時から午後5時まで、土曜日と日曜日は午前9時から午後5時まで開催される。詳細なプログラムは、イベントのInstagramアカウント(@festadascerejeiras)で確認できる。