空港VIPラウンジで調査=労働高裁判事らの使用巡り

連邦会計検査院(TCU)は労働高等裁(TST)判事のための空港VIPラウンジ開設に関する調査を開始した。12日付CNNブラジル(1)が報じている。
TCUが調査対象としたのは、TSTが同裁判事らのためのVIPラウンジをブラジリア国際空港内に設置するために結んだ契約だ。
この調査は、連邦会計検査院検察局(MPTCU)が8日にTCUに対して告訴状を提出したことを受けて開始された。この調査は、契約に基づく支出の合法性、正当性、費用対効果、公共の利益への適合性を検証するものだという。
「このプロジェクトの総経費は2年間で150万レアルを超え、27人の判事専用のスペースであることを考えると釣り合わない。この金額には、賃料や維持費だけでなく、専用交通機関や個人エスコートなど、公務に限らない追加サービスも含まれている」と、ルーカス・ロシャ・フルタード検事副局長は訴状の中で述べている。
TSTが締結した契約の総額は85万4300レアルで、2025年5月から2027年4月までの2年間有効となっている。月額費用は3万レアルを超える計算だ。
契約には、44平方メートルの部屋に加え、駐車券5枚、それとは別契約で年間17万レアルの経費がかかる追加ターミナル・サービスへのアクセスが含まれている。
TSTはこれに対して声明を出している。それによると、このスペースは司法活動のために航空旅行中の判事のセキュリティの強化を目的としており、契約内容は最高裁、高等裁判所、下院、連邦検察庁などの他機関が採用しているスペースの場合と類似したものだという。
TSTはVIPスペースの契約前の24年10月に、1030万レアルの契約で高級車30台を買い替えている。