【コラム】世界の人権地図に刻まれた島=(14)=奥原マリオ純

サンパウロ州ウバトゥーバ市沖にあるアンシェッタ島州立公園では8月9日と10日、「アンシェッタ島と聖ボン・ジェズスの多様な物語の祭典」が企画されていた。剣道やカポエイラ、バストンのコンガーダの実演、ドキュメンタリー上映、対話の集い、ミサや行列など、島に関わる記憶・文化・信仰を結びつける催しだった。
しかし当日は海が荒れ、上陸自体がかなわず、全てのプログラムが中止となった。それでも、この試みの意義は消えない。
島の歴史を形づくった多様な人々――日本人、ブルガリア人、先住民、黒人、カイサーラ、そして1952年の刑務所暴動に関わった人々とその子孫――の記憶を対話の場として...
有料会員限定コンテンツ
この記事の続きは有料会員限定コンテンツです。閲覧するには記事閲覧権限の取得が必要です。
認証情報を確認中...
有料記事閲覧について:
PDF会員は月に1記事まで、WEB/PDF会員はすべての有料記事を閲覧できます。
PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。