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子どもAの部、布野有栖さん優勝=全伯日本語スピーチコンテスト

2025年10月2日

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ブラジル日本語センター(矢野敬崇理事長)が主催する全伯日本語スピーチコンテストが、サンパウロ市内の同センターで9月28日に開かれた。今年で44回目となるコンテストは「子どもA」(15歳以上〜17歳以下)、「子どもB」(12歳以上〜14歳以下)、「子どもC」(11歳以下)の3部門で行われ、7歳から17歳まで22人が参加。成人の部は応募者が少なく、開催を見送った。審査は吉川真由美さん(サンパウロ国際交流基金)を委員長に計5人が務めた。

自由なテーマで一人ひとり発表し、参加者は「ひいおじいちゃんはアルゼンチン丸で移民してきた。大人になったら子どもに伝えたい」「将来は日本に留学に行きたい。そのためにも日本語を頑張る」「先生からゴミを地面に落とすなと注意されてきた。環境を守るために大事なことだと思う」など自らの経験から感じたことや将来の夢を伝えた。

子どもAの部で優勝した布野有栖さん(17歳、インダイアツーバ日語学校)は5歳の時に日本からブラジルに移住してポルトガル語を習得し、歌をきっかけにブラジルで日本語学習に力を入れ始めたことを振り返った。日本語学習の苦労やアイデンティティとの葛藤に悩みながらも、今は日伯両方の文化を持っていることを誇りにし、視野を広げていきたいと堂々とスピーチした。

参加者は緊張した様子ながらも、聴衆を前に大きな声で発表。一人ひとりに大きな拍手が送られた。

優勝を受け、布野さんは「スピーチは苦手だったけど頑張って挑戦して良かった。先生と何回も原稿を書き直したり、時間内になるように調整して話し方も練習した」とし、「毎日日本語に触れ、新しい言葉、表現、文化を学んで、もっと語彙力を身につけていきたい。将来は日本語を使った仕事ができたら」と抱負を話した。

子どもBの部は山本ひろいちさん(ピラール・ド・スール日本語学校)、Cの部はマリアーノ・アリッセさん(同)が優勝した。その他の結果は次の通り。(敬称略)

【子どもA】

2位 寺尾ひかり

3位 野界カミラ百合恵

【子どもB】

2位 山本えみ

【子どもC】

2位 廣瀬昭恵ナタリア

3位 篠崎まゆみイザベレ

【審査員特別賞】

斉藤とみえ(子どもAの部)



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