ジノ判事の判断で市場動揺＝ブラジル・米国対立の行き過ぎに警鐘

ブラジル・米国間の外交的緊張が再燃し、ブラジル金融市場が動揺している。フラヴィオ・ジノ最高裁判事による外国法無効化の判断を受け、米国による新たな制裁への懸念が広がり、リスク回避姿勢が強まった。これにより、レアル安・ドル高が進み、長期金利も上昇していると19日付ヴァロール紙（1）が報じた。

ジノ判事が18日、「外国の法律及び司法命令は直ちには効力を持たない」と判断したことは、アレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事を対象とする米国のマグニツキー法の効力停止を示唆するものと市場では受け止められた。これを受け、すでに緊迫するブラジルと米国の関係のさらなる悪化が懸念され、...