『ピンドラーマ』232号=本願寺輪番の菅尾さん紹介

コジロー出版(川原崎隆一郎代表)の月刊『ピンドラーマ』232号が10月に刊行された。巻頭の「21世紀の日系移民」(布施直佐編集長)では、サンパウロ市の本派本願寺伯国別院輪番の菅尾健太郎さん(48歳、広島県出身)を紹介。
愛知県岡崎市で高校2年の頃、僧侶で画家の行空三学氏に出会い、彼の寺に入り浸って絵を描き、出席日数不足で卒業が危ぶまれたが、担当教師が欠席理由を「修行」と記入してくれたおかげで無事卒業。芸術系大学を受験するも失敗、三学師の薦めもあって僧侶養成学校に入り得度。
ふとした出会いから南米に興味を持ち、3カ月間、バックパッカーとして周り、後に結婚することになる日系人女性と出会う。2002年に西本願寺開教使として渡伯。映画に興味を持つようになり、当地でどのようにブラジル人に仏教が広まっていったかを詩的映像で表現する映画『Três Joias(三宝)多文化で輝く仏教』(2018年)を完成させた。2月から輪番就任。「別院本堂、会館を文化活動に解放したい」と願っているなどの生き様が描かれる。
「白洲太郎のカメロー万歳!」では東洋街の路上で、リアルな人糞おもちゃを売るサンドラ(仮称)の話。売れ筋の形から仕入れ元まで、深掘りした取材が光る。
その他、「ポルトガル語ワンポイントレッスン」(リリアン・トミヤマ)、「伯国邦字紙四方山話」(松本浩治)、「サンパウロ子育て情報」やイベント情報などが30頁に満載。関心がある人は同編集部(電話11・3277・4121、ed.kojiro@gmail.com)まで連絡を。サイト(www.calameo.com/accounts/7735052)でもPDF版が読める。