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《ブラジル》失業率が11・6%に低下=平均所得は統計史上最少に

2022年1月29日

 地理統計院(IBGE)が28日、昨年9~11月の失業率は11・6%に低下したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 新型コロナのパンデミックで、失業率は14・9%まで上がっていたが、ワクチン接種の進展などで経済活動が回復に向かい、9、10月は12%台、11月は11%台に低下した。
 11月の失業率は前期(昨年8月までの3カ月間)と比べて1・6ポイント低下。失業者数は10・6%(150万人)減少し、1240万人となった。また、全国の就労者は前期比で3・5%(320万人)増えた。
 民間企業で働く正規労働者は前期比で4%(133万人)増の3420万人、民間企業で働く非正規労働者は7・4%(83・8万人)増の1220万人となった。非正規労働者の割合は40・6%で大きな変化は見られなかった。

 また、自営業者は前期比で2・3%(58・8万人)増の2589万人、家庭内労働者は6%(31・5万人)増の560万となった。
 全労働者の所得総額は2270億レアルで変化がなかった。
 ただし、就労者数が増えたのに所得総額が変わらなかった事で、平均所得は2012年の統計開始以来最低の2444レアルとなった。この額は、前期比で4・5%、前年同期(2020年11月までの3カ月間)比では11・4%も少なくなっている。
 雇用増を牽引したのは4・1%(71・9万人)増を記録した商業で、工業の3・7%(43・9万人)がそれに続く。また、パンデミックで大幅減を記録していた宿泊業や外食関連業では、9・3%(43・8万人)増となった。


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