《ブラジル》フォーカス=インフレ予想5・44%に=早くも4度目の上方修正
中央銀行が7日に発表した経済動向予想調査「フォーカス」で、今年のインフレ予測が5・44%に引き上げられたと同日付現地サイトが報じた。
今年の年間インフレ率の予測値は、1月31日発表の5・38%から引き上げられた。インフレ予測の上方修正は4週連続で、4週間前の予測値は5・03%だった。
この数字は既に、政府の公式インフレ目標の上限である5%を超えている。今年のインフレ目標中央値は3・5%で、目標値には上下1・5ポイントの幅が持たせてある。
また、2023年のインフレ予測も3・50%に引き上げられた。この値も、2週間前は3・40%だった。23年のインフレ目標の中央値は3%だ。
他方、今年の国内総生産(GDP)の成長予測は0・30%に据え置かれた。4週間前はGDPは0・36%の成長と予測されていたから、成長減速との見方が広がっているといえる。
23年のGDP予測値は1週間前の1・55%から1・53%に微減した。2024年の予測値は2%で据え置かれている。
今年末の経済基本金利(Selic)の予測値は11・75%で据え置かれた。Selicは2日に、9・25%から10・75%に引き上げられたばかりだ。だが、12月のSelic調整後には12%まで引き上げられていた予測値が少し下がっている。23年のSelicの予測値は8%に下がったが、24年は7%のままで据え置かれた。
今年末の為替は1ドル=5・60レアルで据え置かれた。23年の予測値は5・50レアルとなっている。24年の予測値は、先週の5・39レアルから5・40レアルに微調整された。