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《ブラジル》アグロビジネス=貿易収支は77億ドルの黒字=1月は輸出が57・5%増加

2022年2月16日

大豆の収穫(CNA/Wenderson Araujo/Trilux)
大豆の収穫(CNA/Wenderson Araujo/Trilux)

 応用経済調査院(Ipea)が14日、干ばつなどで悩む中でもアグロビジネスは順調で、1月の貿易収支は77億ドルの黒字だったと発表したと同日付現地サイトが報じた。 
 輸出額は昨年同月比で57・5%増の88億ドル、輸入は同15・5%減の11億ドルだった。全部門では2億1440万ドルの赤字だったから、農産物輸出が貿易全体を支えたといえる。
 12カ月間の農産物輸出は前年同期比で23・1%増、輸入は同16・7%増で、1・85億ドルの黒字だった。1月は通常、輸出が振るわないが、今年は64億ドルを輸出した19年1月も37・1%上回った。
 輸出を牽引した大豆は、生、大豆粕、大豆油を合わせて16億ドルを売り上げた。昨年同月比の輸出額は生大豆5223・9%、大豆粕44・7%、大豆油1974%の増加。輸出額増加は輸出量増加を反映したもので、生大豆の輸出量は4853・6%増えた。

 1月は大豆が端境期のため、わずかな変動も大幅な変化を招く。中国は国内在庫の減少と畜産振興で9・916億ドル分を輸入。インドは大豆油を1・886億ドル分輸入した。
 牛肉の輸出は額で46・2%、量で25・7%増えた。トウモロコシは2期作目が不調だったにも関わらず、額で45・6%、量で16・5%増加。鶏肉も額が42・8%増えており、動物性蛋白は1・81億ドルを売り上げた。
 輸入は昨年同月比で2・22億ドル、量で15・5%減少。小麦は国内収量増で10・7%減の1・384億ドル分を輸入。量は22・1%減った。
 今後数カ月の貿易には、ラニーニャなどの気候変動による収量減と競合国の生産量の影響が出る見込みだ。


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