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《ブラジル》貿易収支=2月は40億ドルの黒字=ウクライナの危機も影響?

2022年3月4日

ブラジルの貿易の要の一つのサントス港(Dulgação)
ブラジルの貿易の要の一つのサントス港(Dulgação)

 ブラジル貿易会(AEB)が3日、大豆の輸出の前倒しなどで2月の貿易収支は40億ドルの黒字だったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 昨年同月の貿易収支は18億ドルの黒字だったから、2月の黒字額は2倍以上だ。AEBによると、2月は輸出品目の価格上昇もあって輸出額全体が増したが、輸入は量そのものが減少したため、結果的に黒字額が急増したという。
 AEBのジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長によると、今後の貿易の価格や量はロシアによるウクライナ侵攻がどの位の期間に及ぶかなどによって影響を受けるが、特に影響が強く出るのは輸入だという。
 2月の輸出額は229億ドルで、営業日1日当たりの額は昨年同月より32・6%増えた。輸出増を牽引したのは量の増加で、昨年同月比で22・6%増えた。輸出品目の平均価格は昨年同月比で13・5%上昇した。量の増加は大豆の輸出が前倒しされた事が大きかったという。

 2月の穀物輸出量は630万トンで、昨年同月の260万トンを大幅に上回った。ただし、大豆の前倒し輸出は収穫期との関係で繰り返す事はできない。
 ロシアによる軍事侵攻は輸出品目の価格上昇も招き得るが、国際市場の動きは不透明で、どの位の影響が出るかは定かではない。
 輸入は予想ほど伸びず、昨年同月比で22・9%増の189億ドルに終わった。輸入増は30・9%という平均価格の上昇によるところが大きく、輸入量は2・5%減った。
今年最初の2カ月間の輸入は昨年同月比で23・8%増の387億ドルで、29・8%上昇した価格が牽引した。輸入量は0・6%増に止まった。


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