《ブラジル》ペトロブラスがガソリン値下げ=製油所出口価格で3・88%

ペトロブラスが28日、ガソリンの製油所出口価格を29日から3・88%値下げすると発表したと同日付現地サイトが報じた、
これにより、製油所出口価格は3・86レアル/リットルが3・71レアル/リットルになり、0・15レアル安くなる。今回の価格調整は20日に行われた0・20レアル/リットル引き下げから僅か9日で行われた。
これにより、店頭販売されている、73%のガソリンAに27%の無水エタノールを加えた必須ブレンドの消費者平均価格は、リットルあたり、2・81レアルから2・70レアルに値下がりする見込みだという。
同社は、今回の調整は原油の国際価格と為替を考慮したもので、27日に発表した新しいガイドラインに沿って決めたと発表。新たなガイドラインでは、「従来からの価格政策維持」という方針を確認する一方、価格調整における経営審議会の発言・決定力が高まったとされている。
原油の国際価格は、ロシアによるウクライナ侵攻以後、急騰し、6月の時点では1バレル120ドルを記録していたが、国際的な景気後退(リセッション)を恐れる風潮により原油価格が低下。28日のブレント原油は100ドル/バレル以下で取引された。
ただし、為替は5月末の1ドル4・70レアル台以降、ドル高レアル安の傾向を示し、28日も5・20レアル前後で取引されている。
なお、ボルソナロ大統領は再選のためのインフレ対策として、燃料価格の引き下げやトラック、タクシーの運転手への緊急支援を主張してきたが、ディーゼル油は今回も価格調整の対象から外されている。