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三権中枢施設襲撃事件=容疑者100人の起訴受理=最高裁判事の投票過半数に

2023年4月21日

1月8日の襲撃風景(Marcelo Camargo/Agencia brasil)
1月8日の襲撃風景(Marcelo Camargo/Agencia brasil)

 最高裁で19日から始まった、1月8日の三権中枢施設襲撃事件の容疑者100人に対する起訴状を受理するか否かの投票が、20日の時点で既に賛成多数となった。19日付G1サイト(1)などが報じている。
 この投票は、1月8日に大統領府、連邦議事堂、最高裁の三つの施設を襲撃したボルソナロ前大統領支持者たちの内、最初に起訴された100人について、彼らに関する起訴状を受理し、裁判を行うかを問うものだ。
 容疑者たちは「武装犯罪」「民主主義に対する暴力行使」「クーデター」「国家財産あたる器物破損」などの罪に問われている。
 投票では、報告官を務めるアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が、「抗議行動を制御することなく、民主主義体制を批判する形で行った違憲的行為」として「審理を行う」ことを推薦。20日午前9時現在ではルイス・ロベルト・バローゾ、ジウマール・メンデス、ジアス・トフォリ、エジソン・ファキン、カルメン・ルシアの各判事が賛成し、6―0。アンドレ・メンドンサ、カシオ・ヌーネス・マルケス、ルイス・フクス判事とローザ・ウェベル長官の4人を残してはいるものの、既に過半数を超えており、最初の投票の対象となった容疑者100人が同件の裁判で被告となることは決定的だ。投票は24日までに行われる。
 今回の投票は襲撃事件に関する起訴状受理に関する投票の第1段階に過ぎない。25日からは、続いて起訴された第2陣の容疑者200人に対し、同様の投票が始まる予定だ。
 連邦検察庁は既に1390人の容疑者を起訴している。内239人は襲撃の実行計画、1150人は襲撃参加で、警官1人は職務不履行によるものだ。
 三権中枢施設襲撃事件の審理は、全国から参加した容疑者たちが法治国家を脅かし、国の施設を襲撃したことなどで最高裁が管轄する。審理日程は未定だが、大人数の起訴に同時に対処する必要があり、同裁にとっても最大規模のものとなる。


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