新記録更新が続くPIX=世界で2番目の即時決済法

中央銀行が19日、3月のPIXの取引件数は300万3362件で、初めて300万件を超えたことや、送金総額1・28兆レアルも新記録を更新したこと、昨年の利用回数は世界で2番目だったことを発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
3月の取引件数増加は2カ月連続で取引件数が減少した後に起きた。中銀によると、これまでの取引件数最多は2022年12月の283・3万件で、その後は月間250万件程に落ち込んでいた。
取引件数の増加はPIXが各種の支払いや即時決済の方法としてより一般的になったことを示している。中銀によると、PIXは2021年3月以降、国内一の支払、決済方法となっている。
この傾向は、連邦政府による生活扶助や最低賃金二つ以下の労働者へのボーナスなどの支払いがデジタル口座への振込となったことなどで加速している。
10日付のアジェンシア・ブラジル(3)によると、6日には24時間の利用回数が1億2240万回に達し、22年132月20日に記録した1億410万回を超えた。12月20日は2回目のボーナス支払い期日だった。
PIXは2020年11月に機能し始め、現在は個人1億3480万人、法人1160万社が利用。22年9月には月間送金額が1兆レを超えた。
22年の利用回数は292憶回で、前年より228・9%増加。この回数は8950憶回だったインドに次ぐもので、世界中の即時決済の15%を占めている。インドの人口は14億人で、22年の利用回数は前年比で76・8%増だった。