コーロル元大統領、刑期は8年10カ月に=当初の予想より短縮
【既報関連】5月下旬から最高裁で続いていたコーロル元大統領の収賄容疑などに関する審理は5月31日に結審となり、実刑機関が8年10カ月と決まった。5月31日付UOLサイト(1)などが報じている。
コーロル被告は上議だった2010〜14年にかけてペトロブラスの子会社BRディストリブイドーラから2千万レアルほどの賄賂を受け取ったとされ、先週の時点で判事投票8対2で有罪との判決が下されたが、刑期を決めるための審理が残されていた。
実刑期間は当初、同件は「組織犯罪」とみなした報告官のエジソン・ファキン判事が、連邦検察庁が求めた33年10カ月の実刑適用を求めた。だが、他の判事の間からは「単独での収賄」とする見方や、犯罪結社の嫌疑については時効成立との見方が出ていた。
5月31日の審理では、カシオ・ヌーネス、アンドレ・メンドンサ、ジアス・トフォリ、ジウマール・メンデス判事が8年6カ月を求め、ルイス・ロベルト・バローゾ、カルメン・ルシア判事、ローザ・ウェベル長官が15年4カ月を求めた。
そこで、アレッシャンドレ・デ・モラエス判事とルイス・フクス判事が、収賄で4年4カ月、資金洗浄で4年6カ月の計8年10カ月を提案。それが受け入れられた。
この刑期では、セミ・アベルト(昼間外出)は認められず、実刑当初は刑務所に終日収容となる。