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最高裁=1票の重さの格差是正指示=国勢調査受け議員数見直しへ

2023年8月30日

報告官のフクス判事(©Felipe Sampaio/SCO/STF)
報告官のフクス判事(©Felipe Sampaio/SCO/STF)

 最高裁で行われていた下院の議員数見直しに関する審理が25日23時59分で打ち切られ、連邦議会には2026年に行われる統一選挙のために、2022年の国勢調査に沿った議員数に改定するための法案の作成と承認が義務付けられることになった。
 25日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)によると、議員数見直しは、1988年制定の現行憲法に沿って行われた1993年の見直し以来、30年間行われていない。
 しかし、2010年の国勢調査から見た連邦自治体の人口推移でも1票の重さに格差が生じていることが明らかなこともあり、2017年にパラー州が議員数見直しを求めた。
 同州政府は、1993年の法令では下院の州別議員数は8~70人とすることを定めているが、人口の変化に伴う議員数変更に関する規定がないことと、連邦議会が議員変更のための法案を作成・審議していないことを問題視していた。
 最高裁での審理の報告官はルイス・フクス判事で、人口比に応じて議員数の見直しを行うべきとの意見に他の判事達も賛同。これにより、報告官の提案通り、議員数改定のための法案を2025年6月30日までに承認することが義務付けられる。この期日までに法案が承認されなかった時は、選挙高裁が25年10月1日までに議員数を決めることになる。
 下院の議員数は、総数の513議席を2022年の国勢調査の結果に従って分配する形で決まる。憲法では連邦自治体議会の議員数は下院の議員数に従って決まるため、下院の議員数が変われば、各連邦自治体議会の議員数も変わる。
 各メディアによると、下議数が増える州と人数はパラーとサンタカタリーナ各4人、アマゾナス2人、セアラー、ゴイアス、ミナス、マット・グロッソ各1人の7州14人。減るのはリオ4人、バイア、パライバ、ピアウイ、リオ・グランデ・ド・スル各2人、アラゴアス、ペルナンブコ各1人の7州14人で、それ以外の州と連邦直轄区はそのままだ。
 州議数増は、アマゾナス6人、パラーとサンタカタリーナ各4人、マット・グロッソ3人、セアラー、ゴイアス、ミナス各1人。減るのは、パライバとピアウイ各6人、リオ4人、アラゴアス3人、バイア、リオ・グランデ・ド・スル各2人、ペルナンブコ1人だという。


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