新大臣就任式ひっそり開催=セントロンは軽視と不快感

中道勢力セントロン取り込みのために実施した閣僚再編で、新任のスポーツ相のアンドレ・フフカ氏(進歩党・PP)と港湾空港相シルビオ・コスタ・フィーリョ氏(共和者・RP)の就任式が13日、大統領府の執務室において非公開でひっそりと行われた。
招待客は親族とわずかな党首に制限。このやり方にセントロンのリーダーのアルトゥール・リラ下院議長(進歩党・PP)や共和者(RP)が不快感を示し、この再編が実際に議会での支持集めに効果があるかどうかに疑問を呈した。13日付ポデール360サイトなど(1)(2)が報じている。
2カ月間続いた交渉の末、ルーラ政権3期目に入って初めての閣僚改革が終了し、セントロンの政府参加が強化された。二人の就任式の参加者は、ルーラ大統領と新設の中小企業省の大臣に就任したマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB)、アルトゥール・リラ下院議長の5人のみ。
8月に大統領府大ホールで他の大臣、国会議員、および上院議員を招いて行われたセルソ・サビノ観光相(ウニオン・ブラジル)の就任式とは対照的な質素なものとなった。
セントロン関係者は「ルーラ氏は政党を軽視して傲慢に扱った」と主張しており、上層部は「不条理だ。ルーラ氏は彼らを(正妻ではなく)愛人のように扱った」との発言までしている。同再編の調整役の一人リラ下院議長は、当初は非公開の同式典に参加しないつもりだったが、仲間に説得されて出席した。
9月6日に大臣交代が正式発表された際も、ルーラ大統領は新大臣と写真を撮らなかったことが不信感を買い、政権とセントロンとの対立を強めていた。ルーラ氏は今回の就任式で初めて2人と並んで写真を撮ることに同意した。