大学世界ランキング=USP、ブラジル初の100傑入り=ラ米カリブで1位と共に

【既報関連】イギリスのグローバル企業クアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds、QS社)が、毎年9月に発表する大学の世界ランキングで、サンパウロ総合大学(USP)がラテンアメリカ・カリブ海地区のトップに返り咲いたと13日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じた。

第13版となる調査では25カ国430の大学(高等教育機関)が対象となった。今年は昨年のランキングの1位と2位が入れ替わり、22年は2位だったUSPがトップ、22年はトップだったチリのカトリック大学が2位となった。また、カンピーナス総合大学(Unicamp)は昨年同様、3位につけている。
ブラジルの大学からは、前記2校と、リオ連邦大学(UFRJ)8位、サンパウロ州立ジュリオ・デ・メスキッタ・フィーリョ大学(Unesp)10位など、計13校が50位以内に入った。
QS社によると、USPは八つの指標の内六つで最高の100ポイントを獲得しての1位に返り咲いた。
なお、USPはQS社の世界ランキングでも85位に入った。ブラジルの大学が100位以内に入るのは初めてで、社会科学と行政45位、芸術と人文科学49位、生命科学と医学51位、自然科学52位、エンジニアリングとテクノロジー68位のように、五つの主要分野の全てが上位100位以内に入った。
また、学部・学科の個別分野でも、54分野中45が上位200位以内に入った。内訳は、歯学部の14位など、12分野が50位以内、26分野が51~100位、5分野が101~150位、2分野が151~200位となっている。
カルロス・ギルベルト・カルロッチ・ジュニオルUSP学長は、「USPはランキングの結果を求めて活動を行ってはいない。常に、学部及び大学院教育、研究とイノベーション、文化と普及活動において、包括性と持続可能な開発に焦点を当てた卓越した行動を優先しているが、この取り組みが国際機関に認められたことは素晴らしいことであり、ブラジルの高等教育の質の証明であり、強さを示すものだ」とし、「USPの責任はこれまで以上に大きくなる」と語った。