アルゼンチン＝ミレイの政党連合躍進＝上院、下院で大幅議席増

　大統領選と並行して行われたアルゼンチンの連邦議会選挙で、超リベラルなハビエル・ミレイ候補の政党連合「自由前進」が議席を大きく増し、第３党となった。２３日付Ｇ１サイト（１）が報じている。
　８月の大統領選予備選で１位となり、次期大統領の最有力候補と目されていたミレイ氏は、２２日の一次選挙で票が伸び悩み、２位で１１月１９日の決選投票に進んだ。
　だが、同時に行われた議員選では、同氏の政党連合が着実に議席を増やした。
　下院では大統領選一次選挙で１位のセルヒオ・マッサ氏の「愛国連合」が１位だが、１１８人から１０８人に議席を減らした。２位は大統領選３位の保守候補パトリシア・ブルリッチ氏の「共に変化」で、１１７人から９３人にと大幅に議席を減らした。一方、ミレイ氏の自由前進は３人から３８人にと一気に議席を増やした。
　上院では、２位だった愛国連合が３１人から３４人に議席を増やして１位に返り咲き、１位だった「共に変化」が３３人から９人減の２４人に落ち、議席ゼロだった自由前進が８議席を確保した。
　だが、ミレイ氏が大統領に当選した場合、自由前進だけでは議会勢力の２割に満たないため、同じ保守勢力の「共に進化」の協力を得なければならない。この点はマッサ氏も同様で、法案審議時は野党からも２０票以上を得る必要がある。