サンパウロ州海岸部=警官による死者増加=41人でサンパウロ市超える


サンパウロ州検察局と治安および警察活動の外部統制のための特別行動グループ(Gaesp)によると、バイシャーダ・サンチスタ(以下、バイシャーダ)では1月1日~今月14日の45日間での軍警による死者が41人に達し、2017年の統計開始以来初めてサンパウロ市での死者数を超えたと18日付G1サイト(1)が報じた。
それによると、バイシャーダでは1月に20人、2月に21人が軍警によって死亡した。他方、サンパウロ市での軍警による死者は、1月10人、2月3人だった。この数字には、15、16日の死者5人は含まれていない。
バイシャーダでの死者は常に、サンパウロ市での死者を下回っており、ほぼ同数となった2022年2月も、聖市が11人、バイシャーダが10人だった。
また、バイシャーダでは1月の20人が史上最多とされていたのに、2月は月半ばで既に、1月の総数を超えている。
今年に入ってからのバイシャーダでの軍警による死者の一例は、今月3日にサンヴィセンテ市で起きた廃品回収者の男性で、家族は犯罪には関与していないとして殺さないよう頼んだが、警官は逮捕しようとしたら銃撃して来たので銃殺したと報告。報告書には抵抗と銃器や麻薬の不法所持との罪状が記載されていた。
バイシャーダでの軍警による死者は警官殺害で始まったエスクード作戦関連が大半で、今年も、警官3人が殺された直後や当日の死者数が抜きんでている。