ブラジル人有名シェフが推す和食店＝サンパウロ市が誇る11店を紹介

　サンパウロ市の日本食レストランには、人気のおまかせ料理があるモダンな店、居酒屋や茶房のような本格的な店まで、質の高い和食を提供するところが数多くあり、ブラジル人からも親しまれている。エスタード紙は市内一流レストランのシェフ７人が選ぶ、お気に入りの日本食レストラン11店を16日付の同紙（１）で紹介した。
　【Sushi VAZ】（Alameda Santos, 2528 B - Bela Vista）をお薦めするのは『Benjamin Osteria Moderna』ブルーノ・ホフマン氏。「このお店にはよく行った。料理は美味しいし、使う食材は高品質だし、技術はすごいし、コストパフォーマンスもいい」と絶賛。
　【ゴーヤ】（Alameda Franca, 1151 – Jardins）【ことり】（Rua Cônego Eugênio Leite, 639 – Pinheiros）【Mori Chazeira】（Rua Coronel Oscar Porto, 267 – Paraíso）を推すのは『Make Hommus. Not War』フレッジ・カファレナ氏。「『ゴーヤ』では信頼できるシェフの下、唯一無二のおまかせ料理が体験できる。”まかない”メニューがある月曜は予約なしでも入店できる。『ことり』はブラジル人が慣れ親しんでいる”和食”とは一味違う。提案、サービス、焼き鳥の完成度が高く、焼きおにぎりが気に入っている。メニューはよく変わるから、いつ行っても新しい発見があって楽しい。『Mori Chazeira』は日本好きの僕にとって外せない。日本で茶の修行をしたオーナーのパトリシア・アケミ氏は、茶道や麦茶などのブラジルでは珍しいユニークな体験を提供している。ここで食べた唐揚げは最高で、カレーも素朴な味で美味しい。週末に典型的な和朝食を提供することもあるので、その日は要チェックだ」
　【きんぼし】（Rua Coronel Oscar Porto, 319 – Paraíso）【新寿司】（Rua Afonso de Freitas, 169 – Paraíso）を推すのは『Vista』ペドロ・オリヴェイラ氏。「『きんぼし』は居酒屋スタイルが楽しめる名店で、風味が豊かで、作るものすべてに気を配っている。サンパウロ市で一番の牛タンを食べたいならここだ。『新寿司』には職人技術、風味、新鮮さ、素晴らしい食材が揃っている。日本と同じレベルの寿司を食べるのは難しいけど、この店は見事にやってのける。”おまかせ”は大いに価値あるメニューだ」
　【Koya88】（Rua Jesuíno Pascoal, 21 - Vila Buarque）を一押しするのは『Braza e La Coppa』ジオバンニ・レネ氏。「日本食店の中でここは最も興味深い提案をしている。アジアの屋台料理をリラックスした雰囲気の中で味わうというコンセプトは賞賛に値するわね。断然お気に入りだ」
　【Jun Sakamoto】（R. Lisboa, 55 – Pinheiros）を薦めるのは『Canto do Picuí』ワンデルソン・メデイロス氏。「日系人シェフ坂本淳氏の腕は確かだね。最高級の魚とウニを使ったシンプルなおまかせ料理はいつも格別だ」
　【浜長】（Avenida Pedroso de Morais, 393 – Pinheiros）を愛するのは『Varal Bar』イサ・アブライン氏。「この店独特の穏やかな雰囲気は、私を都会の喧騒から遠くへ連れていき、料理と真剣に向き合うことを可能にする。創業者が営むこの空間では伝統と愛情、提供される料理のひとつひとつに込められた温かい思いが感じられる」
　【Sushi NAMI】（Av. Aratãs, 765 – Indianópolis）【清田すし】（Av. dos Imarés, 542 – Moema）を推薦するのは『Quincho』マリ・シオッチ氏。「食べ放題の日本料理を提供する『Sushi NAMI』の店内は広々としており、ホタテ、タラバガニなどのシーフードを使った一品一品の完成度は高い。値段も豊富なメニューに見合ったものだ。食べ放題でも品質は折り紙付き。『清田すし』はより伝統的な日本食レストランで、こちらも基本は食べ方放題スタイルだが、より伝統的な料理が期待できる。料理の品質が非常に高く、値段も手頃で、満足感を得られるお店だ。営業時間は限られているが、訪れる価値は十分にある」