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連邦政府=インフラと研究に5億レ=州はアマゾン博物館建設

2024年7月12日

SBPC年次総会でのサントス科学技術相(©Luara Baggi/ASCOM/MCTI)
SBPC年次総会でのサントス科学技術相(©Luara Baggi/ASCOM/MCTI)

 ルシアナ・サントス科学技術イノベーション相が8日、パラー州ベレンのパラー連邦大学で開催中のブラジル科学促進協会(SBPC)の年次総会で、アマゾン地域の科学技術開発に約5億レを投資する計画があることを公表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 これらの資金は、国家科学技術開発基金(FNDCT)からの1・6億レ、プロアマゾニア・プログラムからの1・5億レ、食糧安全保障と飢餓撲滅のための科学・技術・イノベーション・プログラムからの1・842億レからなる。
 FNDCTからの資金は、地域のインフラと科学研究への支援のために使われる。科学技術相は、「これらの資金は研究所や科学的、歴史的、文化的資料、生物学的コレクションの回復、更新、作成のための基金」と説明。資金の内1・1億レは、アマゾナス州マナウス以外からの提案を優先して使われるという。
 また、国立アマゾン研究所(Inpa)の科学生物学的収集プログラムのコレクション保護のため、同基金からの資金の他に1千万レを拠出することも発表した。1954年に開始されたコレクションはアマゾン地域の森林の生物多様性に関する最大の参考資料とされており、これらの資金はアマゾン地域の植物の新しい標本館構築に充てられる。
 同相は、パラー州立エミリオ・ゴエルディ博物館も悲惨な状態だったが、修復作業を行ったことにも言及すると共に、ウルバノ・ベレン・ポルト・フトゥーロ公園アルマゼンA4活性化のために建設されるアマゾン博物館に2千万レを投じることも約束した。
 9日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、同博物館は2025年にベレン市で開催される第30回国連気候変動会議(COP30)の主要な遺産の一つとなる予定で、アマゾン地域を構成する全ての国をカバーし、同地域に関する科学的知識と伝統的な知識を集める。博物館創設はパラー州政府による取り組みだが、連邦政府や国際機関も関与する。
 プロアマゾニア・プログラムからの資金は、バイオエコノミー、持続可能な都市、生産プロセスの脱炭素化、デジタルトランスフォーメーション、デジタルエコノミー、森林回復、交通や環境のモニタリング分野における企業のイノベーションプロジェクトに提供される。
 食糧安全保障と飢餓撲滅のための科学・技術・イノベーション・プログラムの資金は、バイオエコノミーと農業・食料システムの社会生産チェーンのための技術的解決策の開発に提供され、域内企業向けには別の通知がなされる予定だ。
 同相は、生物多様性に基づく社会生産チェーンの構築と強化、製品やプロセス、技術、サービスの開発で直面する科学的、技術的ボトルネックの解決を促すプロジェクトを支援し、ブラジルの価値を付加、維持することで、生活の質や包括性を高め、生産効率を向上させることが目的だとしている。


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