パンに高濃度のアルコール=酒気帯び運転の可能性も

全国消費者保護協会(プロテステ)が、有名銘柄のスライスパンに高濃度のアルコールが含まれていることが判明したと発表した。中には、ドライバーが飲酒検査に引っかかる可能性があるほど含有量が高いものもあると10日付G1サイト(1)が報じた。
同調査では全国のスーパーで売られている10銘柄のスライスパンのアルコール含有量を分析。対象商品はプルマン、ヴィスコンチ、バウドゥコ、ヴィックボルド5ゼロ、ヴィックボルド・セン・グルテン、ヴィックボルド・ライト、パンコ、セブンボーイズ、ヴィックボルドにプルスヴィタだ。
ブラジルではアルコール含有量が0・5%を超える飲料はアルコールに分類されるが、今回調査では、ヴィスコンチの3・37%、バウドゥッコの1・17%はじめ、6銘柄で0・51%以上のアルコールが検出された。
パンに含まれるアルコール成分はパンを膨らませる発酵過程で生じ、大半は焼成時に蒸発する。また、国内で生産したパンの10%はカビのせいで失われるため、アルコールで希釈した防カビ材を使用しているが、これも消費者の手元に届く時には蒸発するよう規制されているため、パンに残っていたアルコールの濃度はパンの保存状態を保とうとした証拠と見られている。
同協会では、パンにもアルコールが含まれていることを消費者も知っておくべきと考えている。