連警=情報庁でのスパイ疑惑捜査=元Abin職員ら5人逮捕

連邦警察は11日、ボルソナロ前大統領の政権時代のブラジル情報庁(Abin)による違法スパイ行為に関係した嫌疑で、関係者5人を逮捕した。同日付CNNブラジル(1)が報じている。
逮捕されたのは陸軍のジアンカルロ・ゴメス・ロドリゲス氏、連邦警察官のマルセロ・アラウージョ・ボルメヴェッチ氏、大統領府社会通信局(Secom)元職員のマテウス・デ・カルヴァーリョ・スポジト氏、企業家のリシャルズ・ディエル・ポゼル氏、情報が明らかにされていないロジェリオ・ベラルド・デ・アルメイダ氏なる人物の5人だ。また、別の2人が家宅捜査の対象となっている。捜査が行われたのはサンパウロ市、ブラジリア、バイア州サルバドール、パラナ州クリチーバ、ミナス・ジェライス州ジュイス・デ・フォーラだった。
最初の逮捕対象者ジアンカルロ容疑者は、Abin元長官で現下議のアレッシャンドレ・ラマジェン氏の元側近で、ロドリゴ・パシェコ上院議長やジョイセ・ハッセルマン元下議への違法なスパイ行為の責任者と見られている。
マルセロ容疑者は2018年の大統領選時にボルソナロ氏の警護を担当。前政権からはAbinに所属していたが、今年1月に最高裁から解任されていた。
マテウス容疑者は連邦政府内に作られていたとされる「並行Abin」のメンバーとされ、前政権の敵対者に対する虚報拡散を担った嫌疑を持たれている。
ポゼル容疑者も虚偽拡散に協力した疑いが持たれており、新型コロナウイルスに関する連邦議会の議会調査委員会(CPI)でも、「憎悪部隊」に参加していた嫌疑で調査対象となっていた。