福井県人会創立70周年=母県から14人、協定調印

ブラジル福井県文化協会(西村純子会長)創立70周年記念式典が9月1日午前10時から、サンパウロ市内のブラジル宮城県人会館で行われた。台風10号が福井県に近づいてきたため杉本達治知事は欠席、副知事たち慶祝団14人と県人会関係者合わせて総勢200人が70周年を祝った。席上、福井県立大学(岩崎行玄学長)、同県人会、コロニアピニャール文化体育協会(徳久俊行会長)3者の間で協定調印がされた。
桑原清之セルソ氏が開会あいさつ、日伯両国歌斉唱、先没者の霊に1分間の黙とうをささげた後、来賓が紹介された。西村会長、中村保博福井県副知事、宮本俊福井県議会議長、サンパウロ州政府のアリマ・マウロ代表、清水享在サンパウロ総領事の順に祝辞を述べた。
JICAブラジル事務所の宮崎明博所長は祝辞の中で、「海外協力隊事業では1990年末頃から福井県より参加いただいている。日本語教育、野球、剣道などの隊員を派遣しており、現在、サンパウロ州で3名の隊員山川雄平(マリリア日本語モデル校)、橋本理沙(コロニアピニャール日本語モデル校)、万久弘子(アラサツーバ日伯文化協会)が活躍中」と紹介した。
高齢者29人を代表して西田静子さんを表彰。功労者として石津黎子さんを表彰。元会長5人を代表して有明正一さんを表彰した。
当日は福井県立大学、ブラジル福井県文化協会、コロニアピニャール文化体育協会の3者が包括的連携協定を締結。教育・研究分野で連携を深め、若者や学生らの相互交流などに向け、受け入れ態勢の整備など具体的な交流プログラム作りを進めることになった。