出生数=1976年以来の低水準に=出産年齢の高齢化が要因に

地理統計院(IBGE)の16日発表によれば、2023年におけるブラジルでの出生数が1976年以来の低水準になっていたことがわかったと16日付G1サイト(1)が報じた。
2023年のブラジルでの出生数は251万8039人。これは1976年に記録した246万8667人以来の低さで、1977年の256万6020人に近い水準だった。
IBGEによると、1970年代は出生数が過小報告される傾向があったため、今回の出生数はこれを下回っている可能性もあるという。
IBGEのクリヴィア・ブライネル調査員は「国勢調査などを見ても、人口鈍化は明らかだ。出生数が下がっているのは、女性たちが出産の機会を先延ばしにする傾向があるためだ」としている。
2003年には23・9%に過ぎなかった30歳以上の妊婦による出産が、2023年には39%にまで上がっている。10代で母親になる女性の割合も20・9%から11・8%に下がった。
今回の調査で出生数が増えていた地域は中西部だけで、婚姻数が増えていたのも中西部のみだった。
ブラジルは2042年に人口が減少に向かうとの予測も立っている。