与儀評議員会長が2期目続投=援協、日伯福祉援協=評議員会と総会

サンパウロ日伯援護協会(援協)と日伯福祉援護協会(日伯福祉援協)(税田パウロ清七会長)の定期評議員会および定期総会が4月26日、サンパウロ市リベルダーデ区の援協ビル5階神内ホールで行われた。援協と日伯福祉援協の評議員(2025~27年度)選出では、ともに単一シャッパが承認され、与儀昭雄評議員会長の2期目続投が決定した。
【日伯福祉援協】
午前中に行われた日伯福祉援協の第22回定期評議員会と第10回定期総会では、24年度事業報告を発表。スザノ・イペランジアホームでのゲートボール場開設(1月)、福祉部による社会福祉士の集い(5月)、あけぼのホームでの看護週間と講演会(5月)、カンポスさくらホームでの第53回さくら祭り(7月、8月)、デイサービスセンターでの高齢者を対象としたスマートフォン活動グループの開設(9月)、サントス厚生ホーム創立50周年(9月)等の各種イベントが行われた。
24年度決算報告では、資産合計が594万7712レアル。売上総利益2564万4074レ、営業費用合計2392万8884レで、金融損益合計(1万5944レ)を加えた173万1134レが当期純利益として計上。事業報告とともに承認された。
25年度設備投資計画では、イペランジアホーム、サントス厚生ホーム、さくらホーム、あけぼのホームの4高齢者施設と奄美デイサービスセンターを含めて1106万4千レを計上。25年度予算は、3370万レが承認された。
【援協】
午後から行われた援協の第28回定期評議員会と第64回定期総会では、24年度事業報告を発表。イタペチニンガ病院の救急外来新エリア開会式(2月)、日伯友好病院福祉部による「医療部門の福祉取り組み」発表(2月)、PIPA(自閉症児療育施設)児童が第1回EXPOTEA(国際自閉症展)に参加(6月)、リベルダーデ医療診断センターでの高齢者無料検診(6月と10月)、日伯友好病院新小児集中治療室開設(9月)、サンミゲル・アルカンジョ病院での乳がん予防啓発イベント(10月)等の各種活動・催しが行われた。
24年度決算報告では、資産合計14億8255万7169レ。売上総利益2億3977万3957レ、営業費用合計2億293万2929レで、金融損益合計(8919万3823レ)を加えた1億2603万4851レが当期純利益として計上。事業報告とともに承認された。
援協の25年度設備投資計画では、本部、巡回診療班、PIPA、イタペチニンガ病院、日伯友好病院を含めて2億4110万8千レを計上。25年度予算は、9億5374万3千レが承認された。

援協と日伯福祉援協の25~27年度評議員選出では、ともに単一シャッパが発表され、拍手で承認。与儀評議員会長の2期目続投が決定した(新評議員の詳細は別記事で掲載予定)。与儀評議員会長は「さらに2年間、評議員会長を続けることになりました。援協がさらに大きな組織となる中で、皆が一緒になって協力し合い、(日系社会を含めた)ブラジル社会に貢献できるよう努めていきたい」と意気込みを語った。
◎ ◎
出席した会員からは、サンタクルス日本病院(HJSC)への貸付金返済等についての質問があり、「(HJSCが)返済不可能となる前に手を打つ必要があるのでは」との意見も出された。
これに対して税田会長がHJSCへの貸付は、助言を行った日本政府側との今後の友好関係を優先した上での決断だったことを説明し、「違法なことは一切していない」と強調した。
援協では今年8月から、利子(約200万レ)を含めた計4200万レの貸付金(毎月100万レ+利子分)を40か月にわたってHJSCから返済してもらう契約を行っている。