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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(321)

2026年1月16日


 治安、悪化の一途


 しかしながら、同時期、この国の治安は──六〇年代末に引き続き──悪化の一途を辿っていた。

 武装ゲリラの銀行襲撃の頻発には、前章で触れたが、彼らはそれだけでなく(ブラジルに駐在する外国の)外交官を誘拐する、ハイジャックをする、警察や軍隊の施設を爆破する、暗殺も…と暴れまくっていた。

 七〇年三月には、大口信夫総領事(サンパウロ)が拉致されている。

 その日の夕刻、公邸付近で数名の男に軽機関銃や拳銃を突きつけられ、いずれかへ連れ去られた。

 外交官誘拐では、前年、米国大使が被害に遭っていた。七〇年は大口総領事のほかドイツ大使、スイス大使も受難している。

 後...

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