site.title

在外投票、各公館で開始=地球の反対側から日本の未来へ一票=「日本のことは人ごとじゃない」

2026年1月29日

画像スライダー (3枚)

 第51回衆議院議員総選挙と第27回最高裁判所裁判官国民審査に伴う在外投票が、1月28日(水)から始まった。在外公館等投票は、ブラジル各地の日本大使館・総領事館・領事事務所で実施されている。投票期間や時間は公館によって異なるため、事前に各公館で確認を。在サンパウロ日本国総領事館(Avenida Paulista, 2300 - 22º andar - Bela Vista)の投票会場を朝一番で取材した。

 投票者一番の札をつけていたのは、セアザで働いていた関係で聖市西部在住の森下浩さん(88歳、愛知県出身)。「朝6時に自宅を出て健康のための日課、歩きを1時間ほどした後、まっすくここへ来た」とのこと。2枚目という選挙人登録証にはすでに4回もハンコがあるので、今回は12回目の投票だ。

 今の日本の課題はと尋ねると、「もともと政治の話が大好きだったけど、熱が昂じて2回もDerrame(脳卒中)やって、2年も寝たきりになったことがあるから、今はできるだけ考えないようしている。だからテレビもない」と言いつつも、「それでも日本のことは心配。特にロシアや中国、北朝鮮に囲まれているからね」とため息。

 「弟の長男・次男が日本で大学に行って、車や家を買って、もう帰ってこないとか言っている。だから日本のことは人ごとじゃないよ」と胸を撫でた。

 2番札をつけていたのは赤嶺園子さん(85歳、沖縄県出身)で、今まで全ての在外投票に参加したという猛者だ。「日本には戦争に参加してほしくない。かつてのような経済的に豊かな日本に戻ってほしいと、海外から祈念しています。私たちが、ここブラジルで幸せに暮らしているように、日本の方も幸せに暮らしていただきたい。昔はなかったようなタイプの殺人事件が起きるたびに、日本人の心が荒んでしまったのではないかと心配になります。心穏やかに幸せになってほしいと思い、一票を投じています」と語った。

 投票に必要なものは在外選挙人証、パスポート(日本国旅券)等の写真付き身分証明書の原本。在サンパウロ総領事館では2月1日まで、午前9時30分から午後5時まで投票を受け付ける。投票会場は総領事館23階の多目的ホール。パウリスタ大通り沿いにあり、地下鉄コンソラソン駅やパウリスタ駅から徒歩数分の立地だ。

 外務省サイト(www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pres-sit_000001_02438.html)によれば、在外選挙人名簿登録者数は10万431人。昨年7月の参院選における世界の在外投票者数(公館投票と郵便等投票を含む)は、選挙区選挙で2万7011人、比例代表選挙で2万7160人だった。うち在サンパウロ総領事館で公館投票したのは選挙区259人、比例代表279人だった。



星野駐亜大使、歓迎会に出席=移住140周年へ協力呼びかけ前の記事 星野駐亜大使、歓迎会に出席=移住140周年へ協力呼びかけ野口大使「2度目の勤務嬉しい」=商議所新年会に155人=州局長「もっと入札に積極参加を」次の記事野口大使「2度目の勤務嬉しい」=商議所新年会に155人=州局長「もっと入札に積極参加を」
Loading...