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WMG=和歌山県が南米で呼び込み=「紀州の魅力、世界へ」誘致作戦

2026年3月3日

岡本み佳さん
岡本み佳さん

 生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」が2027年5月、関西広域を舞台に幕を開ける。日本初開催となる今大会、国外参加者2万人という高いハードルの達成に向け、和歌山県実行委員会の岡本み佳主査らがブラジルのサンパウロとリオデジャネイロを奔走。南米のスポーツ熱を日本へ呼び込むべく、草の根の広報活動を展開した。

 WMGは、一定の年齢基準を満たせば誰もが参加できる「シニア世代のオリンピック」だ。1985年のカナダ・トロント大会以来、4年ごとに世界の都市を巡ってきた。日本大会は当初2021年を予定していたが、コロナ禍により無念の延期を余儀なくされた。2025年の台湾大会を経て、2027年に満を持しての開催となる。

 「ワールドマスターズゲームズ2027関西」と銘打たれた今大会は、福井から徳島まで近畿・周辺9県にまたがる壮大なスケールで実施される。陸上、水泳、ゴルフなど公式35競技59種目に加え、門戸を広げるためのオープン種目としてウォーキングやペタンクなど34競技も用意。総参加者目標数5万人という巨大プロジェクトだ。参加申込は3月2日から大会公式サイト(wmg2027.jp/entry/)で受付が始まっている。

 陣頭指揮を執る和歌山県企画部スポーツ課の岡本主査にとって、ブラジルは浅からぬ縁がある地だ。かつて国際課でブラジル県人会業務を担当し、「第1回和歌山県人世界大会」の成功を支えた。公私合わせて5度の来伯経験を持つ彼女は、現地の熱量を誰よりも知る一人だ。

 岡本氏は19日から21日までサンパウロに滞在し、県人会やジャパン・ハウスなどで精力的に大会をPR。22日からはリオデジャネイロへ飛び、和歌山が開催地となるバレーボール競技の誘致に動いた。現地ではブラジルバレーボール連盟などを訪問。元日本代表エースで、大会アンバサダーを務める中垣内祐一氏も同行し、かつての宿敵であり戦友でもあるブラジルのバレー関係者に参加を呼びかけるという、厚みのあるプロモーションを展開した。

 和歌山県内では、セーリングやウインドサーフィンといったマリンスポーツから、駅伝、ハーフマラソン、さらには射撃やダンススポーツまで多彩な競技が繰り広げられる。オープン競技としてビーチラグビーやスポーツウエルネス吹矢なども予定されており、紀州の自然とスポーツが融合する。

 「スポーツは健康だけでなく、生きがいそのものを創出する力がある。世界にはこの大会を目標に汗を流す人々がいる」と岡本氏は力を込める。広大なブラジルに息づく日系社会やシニア層のスポーツ熱に触れ、「ぜひこの機会に和歌山、そして日本の魅力を肌で感じてほしい」と、再会を期して南米の地を後にした。


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