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リンス=ABCEL創立100周年祝う=リンス市長らも節目祝う=高齢の功労者80人に感謝状

2026年3月21日

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 サンパウロ州リンス市の日本文化の拠点、リンス慈善文化体育協会(ABCEL、増田政光会長)が創立100周年を迎え、14日午後3時から同会館で記念式典が盛大に営まれた。会場には会員や市民ら約400人が詰めかけ、一世紀にわたる歩みを振り返る温かな空気に包まれた。式典にはジョアン・パンドルフィ市長やアンドレ副市長をはじめ、多くの市議らも列席。節目を迎えた喜びと先人への深い感謝を、地域全体で分かち合った。

 ABCELは、日本文化の継承とスポーツ振興を柱に、地域社会と歩みを共にしてきた。まず最初に、リンス西本願寺と太宣寺両主管による法要が厳かに執り行われた後で、式典になった。

 増田会長は「1925年、リンスに入植した先達は、困窮の中でも素晴らしい社会を築く夢を抱いて種をまいてくれました。後の世代がその芽を大切に守り、今日、見事な花を咲かせています。戦争や経済難、コロナ禍もありましたが、会員が力を合わせてこの会館を守り抜きました。今では町全体が協力してくれています。今後も200年、300年と新しい種をまき続け、より立派な集いの場となることを願ってやみません」と声を詰まらせながら挨拶すると、会場からは惜しみない拍手が送られた。

 式典では歴代5代の会長や近隣の日系団体の代表らも次々と登壇し、祝辞を述べた。

 パンドルフィ市長は「ABCELの100周年を祝うことは、リンスの文化的アイデンティティの重要な一翼を築き上げてきた、幾世代にもわたる人々の献身を称えることに他なりません。この素晴らしい歩みに携わってきたすべての方々に、心からお祝いを申し上げます」と称賛し、その存在の大きさをたたえた。

 この日は、長年活動を支えてきた高齢の功労者約80人一人一人に、日ポ両語で記された表彰状と記念品が手渡された。来場者は記念撮影に収まる晴れやかな姿に拍手を送り、歴史の重みをかみしめた。和やかな歓談の時間も設けられ、世代を超えた交流の輪が広がった。

 舞台では「竜火太鼓」の勇壮な響きが空気を震わせ、子どもたちや婦人会による優雅な踊りが花を添えた。晩餐会の前には楽団を先頭にした仮装行列が繰り出し、大勢が会場から飛び出してカーニバルのような熱気に包まれた。

 広々としたガレージに机を並べた晩餐会では、来賓も加わって大きなケーキにナイフを入れた。祝宴は真夜中まで続き、カラオケの歌声が響く賑やかな一夜となった。

 日本にルーツを持つ人々が築いた伝統は、今もしっかりとこの地に根付いている。100年を経てなお、ABCELが灯し続ける情熱の火は、次の世代へと手渡されていく。祝賀の一日は、過去から未来へと絆をつなぐ大切な節目として、人々の心に深く刻まれた。



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