《ブラジル》IPCAが1月に0・54%増を記録=高騰減速も累積はまだ高率
地理統計院(IBGE)が9日、1月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は1月としては2016年1月に記録した1・27%以来の高さとなる0・54%を記録したと発表した。9日付現地サイトが報じている。
月間インフレ率は、2021年10月に1・25%を記録して以降、11月は0・95%、12月も0・73%と下がっていたため、3カ月連続の低下で、インフレは減速しつつある。それでも、12カ月間の累積は10・38%となり、21年に記録した年間インフレの10・06%を上回っている。
1月はこのところのインフレ要因となっていた燃料系が1・23%下がった。内訳はガソリンが1・14%減、エタノールが2・84%減だが、ディーゼル油は2・38%上がった。航空券も18・35%減となった。
だが、インフレ率算定時に大きな比重を占める食品部門で1・11%のインフレとなったのが響いた。値上がりが目立ったのは、肉1・32%、果物3・40%、コーヒー4・75%などだ。
特にコーヒーは12カ月間の累積で56・87%と、値上がりが最も激しかった。12カ月間の累積では、ニンジンの27・64%や玉ねぎの12・43%なども値上がりが顕著だった。