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《ブラジル》第4Q失業率は11・1%に低下=所得は過去最低レベルだが

2022年2月26日

 地理統計院(IBGE)が24日、21年第4四半期(Q)の失業率は11・1%で、11月までの3カ月間の11・6%より0・5ポイント、第3四半期比では1・5ポイント低下したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 パンデミック初年の20年第4Qの失業率は14・2%で、1年間で3・1ポイント改善したが、それでもまだ失業者は1200万人いる。11・1%という数字は、既に第4Qの失業率を公表した42カ国中では6番目に高かった。
 州別失業率はアマパーの17・5%が最高で、バイア17・3%、ペルナンブコ17・1%と続いた。
 21年の年間を通じた失業率の平均値は13・2%で、20年の平均値の13・8%より改善した。だが12年に始まった統計史上では2番目に高く、パンデミック前の水準には戻っていない。

 また、労働者の所得が低下する傾向は第4Qも続いており、第4Qの平均所得2447レアルは統計史上最低で、第3Q比で3・6%、前年同期比では10・7%減少した。
 年間平均の2587レアルは前年比で7%(195レアル)減少したが、年間のインフレ率が10%を超えた中での7%減は、実質的な所得や購買力は低下した事を示す。
 市場関係者は、就労者の数が増えても所得は減少しているのは、非正規労働者が増えている事などを反映したものと見ている。第4Qの場合、非正規労働者は過去最高の3890万人いた。また、自営業者も2594万人に増え、過去最高を記録した。
 なお、就労者数が増えた事で、労働者全体の所得総額は前期比で560万レアル(2・4%)の減少に止まったという。


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